2017年当時、早稲田大学に出向していた私は、応援部OBから齊藤代表を紹介して頂き、その熱意とひたむきな姿に感銘を受けて「学生との交流を通じて何かお役にたてることができれば、、、」と考えるようになりました。
早稲田大学では、2014年から体育各部部員が学業と部活動を両立し、社会性と豊かな人間性を兼ね備えた人格形成を目指す「早稲田アスリートプログラム(WAP)」を立ち上げました。
「人格陶冶のための教育プログラム」と「就学支援」の2本柱から成り立ち、東日本大震災復興支援活動、キャンパス近隣地区での清掃、視覚障がい者との伴走活動など、様々なボランティア活動が行われていました。そこで私は、ぜひともこのプログラムの一環として、障がいのある子供たちとの交流の場である「すまいるウィズ」への参加を体育各部へ呼びかけました。
その結果、2018年よりア式蹴球部(サッカー部)、相撲部、応援部との交流が始まりました。
学生たちは日々の学業や厳しい練習の合間を縫って定期的に「りぼんU」に通い、子供たちと一緒にボールを蹴ったり相撲を取ったり、トランペットの音の出し方を教えたり、各部ならではの活動を通じて子供たちと触れあってきました。
子供たちにとっても、日常生活ではなかなか出会うことのない世代の大学生のお兄さん、お姉さんたちと楽しい時間を共有し、スポーツや芸術に触れる貴重な体験の機会となっています。
毎回、子供たちにとっては初めて経験することばかりでとまどうことも多いのですが、やさしい大学生たちが楽しみながら一生懸命に寄り添ってくれるので安心です。
2019年7月には、子供たちは等々力陸上競技場で開催されたサッカー早慶定期戦のエスコートキッズとして招待され、全員が早稲田の子供用ユニフォームに身を包んでピッチに登場。
15,000人を超える大観衆の中、興奮と緊張を抑えきれずに感情をうまくコントロールできない子供たちもいましたが、大学生がしっかりと寄り添い、入場行進、開会式、写真撮影と最後までしっかりと大役を果たすことが出来ました。
現在は新型コロナ感染症対応により、大学での授業も大半がオンライン化され、同時にすべての郊外学習やボランティアも活動中止となっているため、大学生との交流は中断されています。しかしながら、今後、現在のコロナ渦の状況が改善されて新しい生活様式が確立された後には、再び、早稲田大学の学生との交流活動が再開されることを学生たちも日々、楽しみにしています。
この「すまいるウィズ」での活動に参加した学生たちが卒業後、会社や組織の中で大きく羽ばたきながら、会社の中のみならず社会の中でより良き共生社会を目指すためのリーダーシップを大いに発揮してくれる人材になってほしい、と心から願っています。
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